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看護学校で日々猛勉強中

Masami Agarieさん

【プロフィール】

神戸生まれ。 沖縄育ち。 沖縄の総合病院 (整形外科、眼科・耳鼻科、ICU) で7年間にわたり勤務。 今年はじめ、学生ビザで渡米。 現在看護学校で日々猛勉強中。 趣味はHip hopダンス (沖縄でコンテスト2位に入賞!) とピアノ (ピアノ歴18年間。 ピアノ講師の経験あり)。 将来の目標は正看護師としてアメリカの病院で働くこと。

人生の転機

2013年3月5日。 この日はのりこさんと初めてお話しした日です。 私の夢・憧れは、アメリカでナースとして働くこと。 そうは思いつつも、沖縄の総合病院で看護師として働いていた私は仕事に追われ、また具体的な情報もなかなか見つけることはできず、たとえあっても大抵信用出来ないものばかりでした。

それでも自分なりに留学準備をはじめ、今年1月に渡米。 しかし留学会社とのトラブルで一度帰国せざるをえなくなってしまいました。 不安だらけの毎日を送っていた時、ふと目に留まったのがびびなびのサイトでした。 ここにはのりこさんのコラムが掲載されていて “アメリカナース” “看護学校” という言葉が目に飛び込んできたので、ダメもとでそこにあった番号に電話したのです。

話してすぐ、のりこさんは明るくて前向きな人だとわかりました。 けれどこの時点では、留学会社とのトラブルのせいもあり、正直半信半疑でした。 でものりこさんは、私にアメリカで看護師になる術について細かく一生懸命説明してくれたのです。 この人なら、信用できる―。 半ばあきらめていた夢に一筋の希望が見えてきた瞬間でした。

その後、3月下旬に一旦帰国。 のりこさんとともに準備を整え、5月に再留学したのです。 私はこの出会いに、そしてのりこさんにすごく感謝しています。

初めてのアメリカンクリニック体験

いよいよアメリカ生活のはじまりです。 のりこさんが、語学学校や看護学校との連絡をしてくれたので、LAに来てからも特に問題なく過ごすことができたのですが、慣れない生活のせいか少し体調を崩してしまいました。 日に日に腹痛がひどくなってくるので、念のためクリニックへ行くことになりました。

アメリカで初めてのクリニック。 看護師になりたい私にとっては、病状とは逆に、気持ちは少しワクワクしていました。 ところが…。 このクリニックで私はとても衝撃的な経験をすることになります。

 

1. 待ち時間と待遇の違い

アメリカの病院は待つとは、聞いていたけど…。 当日患者は私を入れて4名。 看護師や医師らしき人は、確認できる範囲で5名はいます。 なのにすでに1時間半待ち。 なぜ? そしてスタッフ同士が患者の目の前で笑って雑談しています。 んんんんん…。 日本では見たことのない光景です。

2. 看護アセスメント

ようやく診察となり、私と先生とのやり取りでのこと。 お腹が痛いと伝えると 「何か検査したい?」 と逆に聞かれてしまいました。 ん?私が判断するの?私は患者であって、主訴は腹痛ですが…。 アセスメントで主訴って大事なことではないのでしょうか。 ちなみに視診もなければ、聴診・触診すらありません。 「血液検査する?」 と聞かれたので、とりあえず受けることにしました。

3. 採血

はっきり言ってごめんなさい。 しかし採血がヘタ過ぎます。 別に私が上手というわけではなく、経験者なら誰もが感じるはず。

まず駆血帯が緩すぎる。 もちろん静脈が見えにくいのは理解できます。 でも針を刺すポイントの3センチぐらい上を結んでいるのです。 これじゃ、針を刺す時に邪魔じゃないの?

しかも針を持った手が固定されておらずプルプル。 絶対、失敗する…。 刺した瞬間、ほらやっぱり。 反対の手に再トライしたけれど、相変わらず駆血帯は弱いし、あえて細い血管を狙っています。 ここでついに我慢できずに、こちらから採血可能な血管をオススメしてしまいました (笑)。 しかし手の震えは収まらず、何とか針でグリグリと探られ、逆血が見えたかと思いきや、突然駆血帯を外しました。 え?まだサンプル取ってないのに…。 もちろん、真空管の中に流れる血はゆっくり… それでも何とか終了したのです。

4. 衛生面

実は採血の最中に、看護師が途中で針を刺すのをためらった時がありました。 針のキャップを外し、何を思ったのか、そのまま針をイスの上に直おきして、アルコール綿で私の腕をもう一度拭いたのです。 まさかその針使うんですか? 不安は的中。 これは衛生的に問題あり! この針で刺された時、余計病気になるような気がしました…。 この出来事があってから、日本で学んできたことは、きちんとアメリカでも活かせる “質の良い看護師になろう” と心に誓いました。

 

初めての宿題

LAに来て1か月半が経ち、語学学校にも慣れてきたので、そろそろ看護の勉強も始めなければ-。 ということで、初めて看護の勉強を開始することになりました。

看護学校の入学試験に向けて、のりこさんから問題集をいただいたのですが、実は入学前にも試験があるのです。 個々のレベル把握のためと聞いていましたが、自分のリーディングスキルの低さを知ってるだけに心配に。

希望の光が混ざったリアルな不安にさいなまれながら、勉強漬けの日々がスタート。 午前中は語学学校、午後は図書館でESLの宿題・テスト勉強、そして看護の試験勉強。 慣れない単語がいっぱい… あぁ、頭痛が…。 とりあえず、のりこさんが渡してくれた資料を頼りに、勉強を進めるしかない。 どの勉強方法が私にとって正解かわからないけれど、前に進むしかない。 とりあえず、頑張るしかありません。

看護学校 入学試験

6月初旬。 遂にこの日が来ました。 看護学校入学試験は、4教科でコンピュータを使って問題を解いていく形式です。 時間は4時間。

看護学校の会場で、試験を受けているのは私1人。 手が震えました (笑)。 スタッフもみんな良い人で、緊張するような雰囲気ではなかったけど、自分でプレッシャーをかけてたんだと思います。 入学試験第1回目はみんな落ちると聞いていたので 「半分点数取れたらいいな…」 と弱気でしたが、Mathは中学生レベル程度で思ったより簡単でした。 勉強してない問題も出てきたけれど、解き方を覚えていたみたいです。 最後に数学を学んだのは高校以来だから、10年以上前ですね… それでも思い出した自分にビックリ (笑)。

そしてGrammar。 レベルはAdvanceまではいかないと思うけれど、Vocabularyはやっぱり難しい。 一問目から医療単語で、もっと勉強してた方が良いと思いました。 続くReadingも 医療に関する文章問題が多く苦戦。 ただこれは、語彙力があれば看護師を経験してない人でも解けると思いました。

テスト修了後、すぐに結果が出ます。 平均点が75%以上だと合格なのですが…。 やった! 無事合格!! 学校のユニフォームを着て、勉強する姿を想像してみたけれど、大丈夫かな、私。 でも不安よりやる気が勝っています。 ようやく、看護師になるためのスタート地点に立てたような気がします!

看護学校入学!

8月12日。 ついに念願の看護学校に入学! クラスメイトは、日本人2人とポーランド人1人の小さなクラス。 彼らは私が入学する前にすでに6か月間にわたってともに勉強してきたため、すでに友達関係が出来ていましたが、私も徐々に馴染んできて、今では輪に入れるようになりました。 もちろん友達を作るために学校に行っているわけではありませんが、勉強を進めて行く上で、自分が学びやすい環境や関係を作ることは大切だと改めて感じています。

 

入学当初は、午前に経済学、午後にビジネスイングリッシュを学んでいました。 経済学は、予想通りちんぷんかんぷん。 でもビジネスイングリッシュは思ったより簡単で、英語の基礎ばかり。 語学学校で勉強するより簡単でした。 セメスターは1カ月ごとに変わるので、勉強内容や先生も変わります。 もちろんクラスの進め方や雰囲気もそれぞれ異なるのですが、共通して言えるのは、先生が遅刻してくることが多い! そして授業時間変更や、キャンセルになることも。 さすがアメリカ。 先生も自由です…。

普段は午前 9時から午後4時まで学校。 午後5時から7時まで授業の復習や宿題をしています。 そして土曜か日曜日には国家試験の勉強。 ストレスをためないように、勉強は週末の1日だけ。 めりはりをつけています。

日本ではありえない出来事が起きることもありますが、自分なりの勉強計画を持って、進めて行くことが大切だと日々頑張っています。

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写真1 : 看護学校入学試験2週間前。 クラスメイトとともに試験勉強中。 一発合格目指します!
写真2 : 8月から通っている看護学校にて (Masamiさん左)

 

日米看護士を目指す Masamiさんへ直撃インタビュー!


★アドバイザー星から★

Masamiさんからお電話をいただいたのは今年3月初旬のこと。 彼女は、ちまたで溢れている看護留学に関する情報を、一つ一つきちんと自分の目や耳で確かめ、さらにそれが将来の進む道に必要であるかどうかを判断することができる方です。 私とのカウンセリングで的確な看護・医療情報を得て、計画的に行動し、留学に向けて準備や勉強をスムーズに進めてきました。 将来の目標がしっかりできているので、たとえ途中壁にぶつかっても自分で対処して前に進むことができると思います。

 

Masamiさんの今後の予定ですが、来年の2月頃には、NCLEX受験申請に向けて書類の準備を開始。 6月にOPT申請、8月頃にはNCLEX受験、そして9月からは合法的に働く事が出来る資格が取れます。 彼女が医療現場で看護師として、また医療従事者として活躍する日が待ち遠しいです。